この記事では、【愛にはどうぞ、花を添えて】漫画1~10話を読んだあらすじ感想をまとめました。※ネタバレ注意
【愛にはどうぞ、花を添えて】1~10話あらすじ感想※ネタバレ注意
【愛にはどうぞ、花を添えて】漫画を、実際に読んだ感想を中心にストーリーの魅力をまとめていきます。
印象的な展開や見どころを語っていきますが、物語の内容についても触れますので「絶対にネタバレを知りたくない!」という方はご注意くださいね。
物語の流れやキャラクターの心情もできるだけわかりやすくまとめていきます。
>>【愛にはどうぞ、花を添えて】漫画全話あらすじ感想まとめ※ネタバレ注意
【愛にはどうぞ、花を添えて】1話あらすじ感想※ネタバレ注意
スーパーで働く伝法寺つぼみは、花の棚を並べていました。
そこへ年配の男性客がやってきて「つぼみ(蕾)なんかいらねー!」と怒鳴ります。
花のことだと分かっていても、その声に体が震えました。
落としたトマトが転がり、別の客にも怒られ、涙がこぼれそうになります。
「店長を呼べ!」と叫ぶ声で、売り場の空気はぴんと張りつめます。
店長の神崎が急いで駆けつけ、丁寧に頭を下げておさめました。
そのあと同僚が「大丈夫?」と優しく声をかけてくれます。
けれどつぼみは、名前を呼ばれたのが自分への悪口だと思っていたのです。
仕事が終わると、同僚たちが「お茶しよ」と誘いました。
でもつぼみは「家のノルマがまだで」と笑って断ります。
彼女が去ると「ノルマって何?」「同じ服ばかり」とひそひそ話が始まりました。
夫が商社にいるという噂も流れ、皆は首をかしげるばかりです。
家に帰ると、夫の雅弘が冷たい声で「出迎えもしないのか」と言いました。
「おかずこれだけ?」と不満を言い、「五品作れ」と責め立てます。
つぼみは「お金が足りなくて」と必死に伝えました。
けれど夫は「無能が口答えするな、“つぼみ”の分際で」と言い放つのでした。
【愛にはどうぞ、花を添えて】2話あらすじ感想※ネタバレ注意
雅弘は「つぼみの分際で」と怒鳴られり、彼女は小さく「ごめんなさい」とつぶやきました。
雅弘は「まぁいい」と言いながら、冷たい目で「咥えろ」と命じます。
つぼみは「ご飯が冷めます」と震えながら言いますが、雅弘は鼻で笑いました。
「妻の勤めだろ」との一言に、つぼみは何も言えず従うしかありませんでした。
行為のあと、雅弘は「いつもの言えよ」と命じました。
つぼみは唇をかすかに動かし「役立たずな私と結婚して下さってありがとうございます」と言います。
雅弘は満足そうに「俺のおかげでいい暮らしできてる」と笑いました。
つぼみはうつむきながら「捨てられないように頑張らないと」と自分に言い聞かせました。
別の日、仕事を終えたつぼみは同僚のひそひそ話を耳にします。
「昨日と同じ服じゃない?」という声に胸が痛みました。
「雅弘さんが帰る前に」と足を速めますが、近道は工事で通れません。
そのとき届いた「会議で遅くなる」の連絡に、ほんの少しだけ心が軽くなりました。
帰り道を変えると、花の香りが風に乗って漂ってきました。
顔を上げると「Florist for all」と書かれた花屋が目に入ります。
店先に並ぶ花の中に、園芸部で育てた花を見つけました。
その名を思い出そうとした瞬間、ドアが開き、顧問の皆野先生が立っていたのです。
【愛にはどうぞ、花を添えて】3話あらすじ感想※ネタバレ注意
花屋で出会った青年に「皆野先生ですか」と声をかけたつぼみ。
けれど彼は「どうして僕の苗字を?」と首をかしげました。
つぼみが慌てて説明すると、青年は静かに「それは僕の父です」と答えます。
つぼみの胸に、中学時代の先生との思い出があたたかくよみがえりました。
しかし、青年の口から出た言葉は「父は去年亡くなりました」でした。
つぼみは驚き、涙をこらえながら昔のことを思い出します。
姉といつも比べられ、いじめられていた苦しい日々。
母の「つぼみって咲かないまま枯れることもあるのよ」という言葉が胸を刺しました。
そんなつぼみに手を差しのべたのが、皆野先生でした。
失敗して泣く彼女に「僕も一緒にやりましょう」と優しく言います。
「花はきちんとお世話をすれば必ず咲きます」と先生は笑いました。
「つぼみさんもきっと花を咲かせられますよ」——その言葉が希望の光になったのです。
つぼみが「お父さんのこと知らずにすみません」と頭を下げると、青年は微笑みました。
「花には力があります。あなたの願いが叶いますように」とガーベラを渡します。
つぼみは胸がじんと熱くなり、その花を抱えて家へ帰りました。
けれど帰宅すると、雅弘が冷たい声で「今日も出迎えなし?」と言い放つのでした。
【愛にはどうぞ、花を添えて】4話あらすじ感想※ネタバレ注意
皆野先生の息子からもらった花を家に飾ったつぼみ。
マーガレットを見た雅弘は「なんだこれは」と顔をしかめます。
つぼみは「職場でいただいたの」とごまかしました。
けれどその日から、弘の声が少しだけ優しくなったのです。
「花には力があります」と言われた言葉を思い出し、つぼみは信じました。
毎日ちがう花を買っては、願いを込めて飾ります。
雅弘も「今日はまた違う花か」と話しかけるようになりました。
笑顔が増えた毎日を、つぼみは花のおかげだと思っていました。
けれど、その優しさの裏で、つぼみはお金を削って花を買っていました。
化粧水は百円のもので、服のほつれも直せません。
雅弘は「安物ばっかだな」と冷たく笑い、「女捨てすぎ」と言い放ちます。
それでもつぼみは「お花があれば頑張れる」と自分を励ましました。
ある日、雅弘が「出張だ」と言って家を出ます。
つぼみはパート終わりに、疲れた体で帰り道を歩きました。
ふと花屋の前を通ると、そこには出張中のはずの雅弘の姿がありました。
「最高のプロポーズにしてきます!」と笑う彼を、つぼみは呆然と見つめました。
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【愛にはどうぞ、花を添えて】5話あらすじ感想※ネタバレ注意
花屋の前で夫・雅弘が花束を買う姿を見て、つぼみは顔から血の気が引きました。
店主の皆野が心配して「大丈夫ですか」と声をかけます。
つぼみは震えながら「さっきの人、私の夫なんです」と打ち明けました。
皆野は「奥さんへのサプライズかもしれませんよ」と優しく言いました。
その言葉を信じたい一心で、つぼみは急いで家に帰ります。
「もし本当にサプライズなら、ちゃんと迎えないと」と胸が高鳴りました。
途中で再び花屋に寄り、「あなたを待っています」という花言葉の花を選びます。
青紫のアネモネを飾り、ごちそうを作って雅弘を待ちました。
けれど、雅弘はその夜も次の日も帰ってきませんでした。
温かい料理は冷めてしまい、つぼみはひとりで少しずつ食べます。
二日後の夜、ようやく帰ってきた雅弘はケーキを差し出しました。
「プロジェクトが成功したからな」と笑う顔が、彼の裏切りを語っていました。
数日後、つぼみは再び皆野の花屋を訪ねました。
「サプライズはいかがでしたか」と問われ、「帰ってこなかった」と答えます。
皆野は「プロポーズ成功したそうです」と静かに伝えました。
すべてを失ったつぼみに、「つぼみさんはどうしたいですか」と問いかけました。
【愛にはどうぞ、花を添えて】6話あらすじ感想※ネタバレ注意
「どうしたいですか」と聞かれた言葉が、つぼみの胸で響きました。
夫に尽くしてきた日々を思い出し、なぜ報われないのかと涙がこみ上げます。
けれど、その思いはやがて怒りに変わりました。
「害虫が原因で枯れる」との先生の言葉が、心に強く刺さりました。
今の自分を枯らす害虫は、夫の雅弘だと気づいたつぼみ。
「どうしたいかなんて決まってます」と冷たくつぶやきます。
帰宅した雅弘に、白いチューリップを差し出しました。
それは「失われた愛」という意味を持つ花でした。
雅弘は花束の中の蕾のままの花を見て「出来損ないだな」と笑います。
そしてその蕾を折り、革靴で踏みつぶしました。
花びらが散る音を聞きながら、つぼみはただ見つめます。
「掃除しとけよ」と言われ、「はい」と静かに答えました。
夜、雅弘が眠るとつぼみはスマホを手に取りました。
目の前で顔認証を使い、ロックを解いて中をのぞきます。
そこには不倫相手・百合とのやり取りが残っていました。
「舐めんなよ」とつぶやいた瞬間、彼女の復讐が始まったのです。
【愛にはどうぞ、花を添えて】7話あらすじ感想※ネタバレ注意
物語は、百合が幸せそうに恋人の話をする場面から始まります。
髪飾りを見せながら「彼氏が買ってくれたの」と笑顔で話します。
彼が商社勤めだと聞き、同僚たちはこっそり顔を見合わせました。
「イタすぎ」とささやかれても、百合は気づかずに笑っていました。
休憩中も、百合は先輩にのろけ話を止めません。
「彼が優しすぎて不安で」と甘い声で話しかけます。
先輩が苦笑すると、「マー君(雅弘)が先輩の彼氏みたいな人だったら無理」と言い返しました。
その無邪気な言葉に、周りの空気はすっかり冷たくなりました。
夜になり、百合は家で弘の帰りを待っていました。
玄関のドアが開くと、弘は「可愛いな」と笑って頭をなでます。
彼の手には、プロポーズの時と同じ花束がありました。
ブーゲンビリア――その花言葉は「あなたしか見えない」でした。
百合は「大好き!」と叫びながら弘に抱きつきます。
二人は見つめ合い、やがて静かに唇を重ねました。
部屋の中には甘い香りと笑い声が広がっていきます。
百合の世界は、まだ愛に満ちたまま光り続けていました。
【愛にはどうぞ、花を添えて】8話あらすじ感想※ネタバレ注意
物語は、雅弘と百合が寄り添いながら幸せを語る場面から始まります。
雅弘は「世界で一つの指輪を作っている」と優しく告げました。
来月13日に高級レストランで渡すと約束し、百合は胸をときめかせます。
彼女の心は、未来の光に包まれていました。
翌日、百合は職場で「プロポーズされたの!」と嬉しそうに話します。
けれど同僚は「39歳で寮住まい?おかしくない?」と疑いました。
「既婚者かも」との言葉に、百合は顔を真っ赤にして怒ります。
「人の幸せをねたむなんて醜い」と言い放ち、話を打ち切りました。
怒りのまま歩いていた百合は、一軒の花屋の前で足を止めました。
それは雅弘が花束を買った「Florist for all」でした。
「花ってすぐ枯れるよね」と笑う彼女に、店主の皆野が静かに微笑みます。
百合は自分の名前と同じユリの花を見て、幸せそうに語りました。
「次は未来の夫と来ますね」と言って店を出た百合。
その目の前には、穏やかな笑みのつぼみが立っていました。
「こんにちは、半谷百合さん」と静かに声をかけます。
彼女の手には「むくわれない恋」の花言葉をもつラッパズイセンが握られていました。
【愛にはどうぞ、花を添えて】9話あらすじ感想※ネタバレ注意
突然、自分の名前を知る女性につかまれた百合は驚きます。
つぼみは「少し話せるかしら」と優しくも強い口調で誘いました。
「マー君に何かあったの!?」と焦る百合はレストランへ向かいます。
そこには弁護士の園田が待っており、場の空気は一気に張りつめました。
席についた百合に、つぼみは冷静な声で告げました。
「伝法寺つぼみ。マー君の妻よ」と。
百合は「えっ」と声を失い、顔が真っ白になります。
弁護士が「不貞行為への慰謝料を請求します」と静かに告げました。
つぼみは結婚式の写真や戸籍を机に並べていきます。
百合は「合成よ!」と叫び、「結婚なんて契約でしょ」と叫び返します。
「私はマー君にプロポーズされたの」と泣きながら言い放ちました。
プライドだけが彼女を支える最後の言葉になっていました。
つぼみは「私ね、花が好きなの」と静かに切り出します。
指輪もレストランも、自分の時と同じだと淡々と語りました。
「あなた惨めね」と告げ、花束の写真を差し出します。
それは百合がもらった花と同じ、ブーゲンビリアの束でした。
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【愛にはどうぞ、花を添えて】10話あらすじ感想※ネタバレ注意
全てを知って泣き崩れる百合に、つぼみは優しく微笑みました。
「あなたも被害者なのね」と、思いやるように声をかけます。
しかし次の瞬間、つぼみの瞳が冷たく光りました。
「でも不倫した事実は変わらないの」と静かに突き放しました。
そして「慰謝料の話をしましょうか」と淡々と告げます。
さらに彼女は「お父様は警察官よね」と切り出しました。
つぼみの手には、雅弘と百合の動画が握られていました。
「これを見たら、お父様はどう思うかしら」と脅すのでした。
百合は「やめて!なんでもしますから!」と泣き叫びます。
つぼみは冷静に「私達、被害者じゃない?」と語りかけました。
自分雅弘に嘘をつかれていたと打ち明け、百合の心をほどきます。
二人は同じ男に裏切られた女として、静かに共感を分かち合いました。
涙を流す百合は「私はどうしたらいいですか」と問います。
つぼみはゆっくりと笑い、「協力してもらおうかしら」と答えました。
「よろしくね 半谷百合さん」と手を差し出します。
二人はその手を強く握り合い、復讐の同盟がここに生まれたのです。
▼次回はこちら
>>【愛にはどうぞ、花を添えて】漫画11~20話あらすじ感想※ネタバレ注意
【愛にはどうぞ、花を添えて】漫画情報
【新作のお知らせ】
「愛にはどうぞ、花を添えて🌼」
漫画:Sumi(@sumi2638)
原作:鈴木はぐ(@guuubow)夫と結婚して4年。花屋との出会いをきっかけに、夫に支配される日々は終わりを告げる。
8/29(木)〜めちゃコミックさま(@mechacomic)にて独占先行配信💐
お楽しみに!#愛どう pic.twitter.com/VHk92LZ2SI— SHURO/マガジンハウス漫画編集部 (@shuro_world) August 15, 2025
作品名 | 愛にはどうぞ、花を添えて |
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作家 | Sumi,鈴木はぐ |
出版社 | マガジンハウス |
つぼみが夫と結婚して4年。夫は会社で受けたストレスをつぼみで発散しており、つぼみは支配される日々。夫の希望で仕事をやめ専業主婦になったにも関わらず、毎月10万円を家計に入れなければならないノルマを課され、パートに家事に忙殺されている。「結婚したら幸せになれると思っていたのに、どうしてこんな毎日送っているんだろう?」思い悩むつぼみはある日、自宅の近所で花屋を見つける。そこでは、中学の時に思いを寄せていた先生の息子・蓮が働いていた。辛い思いを打ち明けるつぼみに、蓮がどうしたいか問う。つぼみの願いは「夫の人生をめちゃくちゃにしてやりたい」。そして花屋を舞台に、つぼみの復讐が始まる--。
引用元:めちゃコミック